君の笑顔は最高のご褒美














物に掛ける想いと始まり記念日














   ブン太。」
「何。」
「其れは、こっちの台詞デス。何してんの?」


とか言いながら見てみたり。
其処に有るのは


「・・・ミサンガ?」
「ナッ!何勝手に見てんだ。」
「まさか(可愛いと言っただけで怒る男の中の男(?)の)ブン太さんがミサンガとは・・・。
 って、『コレ』三つ網じゃん・・・。」
「俺は、三つ網しかしらねぇんだよ!悪いか!!?」
「(逆ギレの上に開き直りデスか・・・)・・・いや、悪くないんじゃない?
 ・・・ミサンガって事は願い事でもあんの・・・?」
べっ、あっあるわけねぇだろぃ!!アクセで作っただけだぜぃ!!」


面倒くさがり屋の文太が、何でアクセをわざわざ一から作るなんて面倒くさい事を・・・。
アクセ欲しいなら店で買えば良いじゃん・・・。
それに、無意味に『ぃ』を着けすぎだよ、ブン太。
はっきり言って不自然すぎ。
だけど、私も私で薄情者だな、まさかミサンガに嫉妬するとは・・・。
随分と素直になった物だ。


「へぇ、願い事・・・ね。私でも叶えられないことなんだ?」
「別にそう言う訳じゃねぇけど・・・。」
「(あ〜照れてる。可愛いな、ブン太・・・。この可愛らしさが私に十分の一でもあればなぁ・・・。
 あ〜嫁に欲しい。ってか婿に行きたい・・・。)ふぅん、随分『綺麗』な色ばっかりだね。
 なんか、色的に女の子大人っぽい感じがする・・・。
『赤』、『レモン色』、『オレンジ色』・・・。
 でも似たような色ばっかりだ・・・。
 もしかして『色』も関係ある?」
「ッ!?」







私の予想では三つ網には理由がある。
・・・多分、それには色も関係が有ると思う。
憶測で・・・だけれど。

ついでに色『も』って言ったのは、その三色が願いことに間接的に繋がっていると思ったから。
まぁ、所謂直感って奴かな?
彼の様子だと、どうやら其れも当たりらしい。


まず、考えられる点は2つ。
一つ目はブン太が普通ミサンガは4つの三つ網で編むって知ってた筈。
にも、関わらず彼女の私にも聞かなかったうえに、クラスの女子にも聞かなかったみたいだし。
まぁミサンガの編み方教えてくれって彼女に言うのは恥かしいよな。
私も男だったら絶対聞かない(恥だよ、恥)。
前にミサンガブームが一時期起きていたし、殆どの女子は編み方を知っているだろう・・・。
一応、ブンブンは人気があるから「教えて」って言えば殆どの女子が容易に教えてくれた筈。
なのに、実行しなかった。
それには何らかの思惑があるとみた。

二つ目のキーワードは『色』。
三色でなければいけない理由があって、それで必然的に本数が三本になった。
ついでに更に余分な考察をしてみると、三色と願い事は関係あるのかもしれない。

以上、探偵っぽく説明してみました








「どうやら、図星みたいだね。
(・・・にしても)この2色「赤」と『レモン色』が何か引っ掛かる・・・。」
「『レモン色』って、ほんと細かいのな。」
「『レモン色』も、『本物』のレモンも好きだからね。」
「まぁ、色は分からなくもねぇけど、レモンは分かんねぇな〜、第一酸っぱいし。」


そう言いながらはにかむ様に笑う君。
いつもいつも、何回でも見惚れてしまう、君を好きになってしまう綺麗な笑顔。
ずっと前から私が愛して止まない色。


笑顔に色を付けるなんて珍しいと人は言うだろうケド。
よく向日葵(太陽)みたいな笑顔って聞く(どちらにしろオレンジ、真意は同じ)。
でも、向日葵や太陽のオレンジより劣る色合いで、
それより白に近くて透明度が高い『レモン色』は君の笑顔にぴったりだと思うんだ。


「ふふっ、やっぱりブン太の笑顔は『レモン色』だよ。
 オレンジ色みたいに濃くなくて丁度良い位の明るさ。」
「お前・・・よくそんな寒い恥かしい事、言えるな・・・。」
「恥かしいことか恥かしくないことかは私が決めることだよ。」
「まぁ、そうだけど・・・。」


ブン太は感情が直ぐに顔に出る。
今だって赤面してる。
のに、そんな顔を見られるのが恥かしくて俯いてる(密かに赤くなった耳が見えてるよ、クス)。
そんな所も可愛くていとおしい。

オレンジ色・・・二色・・・三本・・・願い・・・少し分かったかもしれない・・・。


「ブン太の好きな色って『赤』だったよね?」
「ン?ああ。」
「うん。少し引っ掛かるとこがあったんだけど・・・謎は全て解けた。」
「(・・・どっかで、聞いたことある台詞だぜぃ。)」
「ブン太の好きな色『赤』、私の好きな『レモン色』。
 この2つを混ぜ合わせる、若しくは2色の間がオレンジ・・・(になるはず)。
 ようは2つを足して2で割った計算だ・・・。」
「(どんな計算だよ・・・)」
「・・・で私の好きな色とブン太の好きな色を2色で割った、
 その3色が三本入ってるって事は          
 ・・・ミサンガに掛けた願いは私とブン太にまつわる事であわよくば私達の間で関係あることでしょ。
 ど?当たり?」
「(ッ!?あわよくば・・・って使い方まちがってんだろぃ!!)
 で、でも俺たちの間で関係することが分かってねぇから白状しないぜぃ!」
「(ってもう、既に開き直ってんじゃない・・・。それにばれてるのに・・・)
 じゃあ、当てれば降参してくれる?」
「(降参!?何か嫌な予感がするぜぃ・・・。)ああ、で降参って何だよ。」
「(明らかに動揺してる・・・。)ちょっと賭けをしようと思ってね。
 当てたら私の勝ちで外れたらブン太の勝ち。
 勝ったほうは罰ゲーム+商品として負けたほうに何かしてもらう。するも又よし(←!?)。
 如何?乗る?」
「乗った!?俺の天才的妙技見せてやるぜぃ!!」
「(自画自賛・・・。)Ok。じゃ、私の考えを言うよ?
 そのオレンジの意味は子供。
 つまり『赤』がブン太で『レモン色』が私。
 この二つの間に生まれる(出来る、作られる)のが子供。
 ど、当たり?」


一通り言うと筋は通っている。
でも、矛盾していたこともあるけど、何故か確信がある。
でも、ブン太が考えるのだったら結構、拘ると言うか・・・何と言うか・・・。





「・・・・・っ!?」

同様の仕方が尋常じゃない。
真っ赤になってプルプル震えている。

「・・・ぷっ!?」

悪いけど、其処まで可愛くなって面白いのに我慢できるほど顔の筋肉固くないよ(意味不)

「・・っ!?笑うなよ!?」
「っくくくくく!!ブン太かわい面白いスギ!!?くくく!!」

やばい!!しばらく笑いを堪えられそうにない・・・。
このままでは・・・死ぬ!!(笑いすぎて・・・)
































+++10分後+++




「くくっ。あー、久しぶりにコンナに笑った。・・・で何人欲しい?」
      なっ!?」
「(また、赤面して・・・マジ、可愛い・・・くっ)」
「まだ笑い堪えてるだろぃ!!」
「気のせい、気のせい・・・っく!!」
「笑うな〜〜〜〜〜〜!!」
「ごめん、ゴメン。でも、嬉しいよ。そんな事、願わないでも私に直接言いに来てよ。」
「だって絶対わらうだろ!!」
「これは、それまでの成り行きがあったからだよ。
 本当に嬉しいよ、ブン太。ありがとね。」
「別に礼を言われることはしてねぇよ。」
「いじけなさんなって。」
「仁王みたいな喋り方すんな!?」
「いや、仁王君は独特のイントネーションだから印象が強くてね、嫉妬?」
「彼氏以外の話されて普通嬉しいかよ!」
「・・・ずいぶん素直だね。・・・そういう君も好きだけど。」
「・・・君って呼ぶな。なんか他人事みたいだ。お前にそんな呼び方されんのイヤだ。」
「・・・分かった。」


ブン太は、何時も私の事を『お前』って呼ぶよね。
時々、名前とか『アンタ』って呼ばれたりするけど、本当に稀。
でも、お前って呼ばれるほうが愛嬌が有ると思うし、慣れてしまっている分安心する。
その代わり名前で呼ばれるとドキっとするけど・・・。


「ブン太。」
「何?」


未だ俯いていたその顔が上がる時に頬に軽くキスを落とした。







「・・・、急にするから吃驚した。
 お前からキスするなんて珍しいじゃん。」


その質問には口で答える代わりに軽く微笑んだ。
そして彼の手から網掛けのミサンガをそっと奪う。


「ミサンガを半分ブン太が編んだんだから、私も編んだら私の願いも叶うよね。
 私が残りの難文を編むから完成したら文太がつけてね。
 そっちの方が確率、高そうだし。」


だから、ミサンガが千切れた時、結婚しようと彼女はそっと微笑み言った。
その言葉に驚きを隠せないままで居る彼は、
其れは俺の台詞だろと、また1つ笑みを零して言葉を返す。
その時、彼女は思った。


「君のその笑顔でお前と呼ばれるのが心地良い。
 ずっとそう呼ばれるために、この関係を永久に築いていよう」と。


そして彼女念を押し、確認のために彼に聞いた。


「約束だから・・・忘れないでよ」と。
「誰がそんな嬉しい約束を忘れることが出来るかよ」と。

彼はそう言いながら供に破れない約束を誓った。
そして約束をした彼女の頬に手を添えた。
その後、愛する人の名前を本人と自分だけに聞こえるように言って、
頬ではなく唇に接吻する。
























「これで浮気は出来ないね。」
「お前以外に興味なんかねぇよ。」
「嬉しいことを言ってくれるね。」
「結構、恥かしいんだぜぃ。」
「分かってる。それでも嬉しい。」

「・・・。」
「・・・。」

「今日は何の日でしょうか。」
「・・・3周年記念日。」
「覚えてたんだな。すっかり忘れたたかと思ったぜぃ。」
「・・・もう中3。来年は高校生だよ。」
「・・・・・・だな。」
「ブン太が行けるか心配だけど。」
「また、教えてくれよ。」
「当たり前でしょ。いつもの事なんだから。」
「悪い。」
「今更でしょ。それに、謝ることでもない。」
「だな。」
「うん。」


記念日に・・・3年か・・・記念日と言えば・・・。


「今日、もう1つ記念日追加だね。」
「ああ、そう言えばそうだな。」
「約束記念日と婚約記念日どっちがいい?」
「そりゃ、決まってるだろぃ。
 『約束記念日』
 プロポーズはミサンガが切れた時にすっから、ドシッと構えてろぃ。」
「・・・ドシッと・・・ねぇ?」
「文句アンのか?」
多分無いと思うよ。」
「って多分かよ!」
「・・・(ジャッカル君みたい)。」
ジャッカルみたいって思ったろ。」
「・・・・うん。」
「だから他の男の事考えんなよ。特に仁王には気をつけろ。」
「大丈夫。」
「・・・(こいつ、自分がモテるって自覚無いのか?
 やっぱり鈍感。)」
「ブン太以外には興味ないよ。」
「・・・・・・。」
「(そう言えば、家に帰ったらカレンダーの今日の日付に付け足さなくちゃね。)」






カレンダーにまた1つメモが増えた。
それは特別な日。




   ミサンガが完成してブン太に渡した日も少し矢印でも付けて、ほんの少しお祝いしようか。
いつも、一緒に帰らないからテニス部が終わるまでの少しの間、待って上げて夜明けに染まる道の中を二人で並んでゆっくり帰るのもたまには良いかもしれないと思った。


















中3のある季節の日。

君と遠い約束を交わした










『約束記念日』































++後書き++




COOL CHICKEN』様に相互おめでとう夢で捧げようと思っている夢・・・。

前のは少し長くなったのでこっちを捧げようかと・・・。

でも、相互から大分時間かかっちゃいました・・・。

それでもこんな夢、受け取ってくれるかなぁ・・・。(泣)

それでも良ければ持ってくださって帰って下されれば(日本語へン!!)

本望なり・・・・。
管理人の夢は全部駄作です。

文才欲しい・・・!!(泣)



相互リンク真にありがとう御座います!!







この話は糖分多目ですな・・・。

こんなに砂糖入れたら糖尿病になりますよ。

げろはき物です。

ってXmasにこんな夢かよ・・・。



砂糖入れ過ぎ要注意。





06.12.24.