Q,日吉若くんについてどう思いますか?

A,あんなに萌えるツンデレは絶滅寸前だと思います。




「ねぇ日吉くーん」
「(嫌な予感すごくする)何ですか」
「あの、日吉くんってどうしてそんなに萌
「あーあーあーあー」
「(ったく…恥ずかしがってるところも可愛い!)」



先輩…そんな恥ずかしいこと、よく言えますね…と日吉くんが眩しそうに細めた目で語りあげてくる。そんな日吉くんがすっごく可愛くてだって本当のことじゃない☆っていう意味を込めてウィンクをしてみたらどうやら日吉君は急に寒くなったらしく、身震いをした。かわいい!真夏だって言うのにどうして寒いわけ!?なぞー!ちょうなぞー!なぞな日吉くんもえー!


萌え、だとか毎日言われても困る。っていうか萌えとか言われても…と嫌悪の気持ちをたっぷり込めてまるで虫けらを見るような目で先輩を睨み付けた。すると先輩は何を勘違いしたのかウィンクなんか返してきやがっ…、きやがりました。しかもご丁寧に舌まで出して。その動作に思わず鳥肌が立った。



「あのね!あたしは日吉くんだーいすきなんだよ!毎晩日吉くんを想っては眠れないんだ!」
「…………………………どうも」
「っ!日吉くん可愛いー!大好きー!愛してるー!」
「〜っ離して下さい!!」
「!」



日吉くんが可愛いくて可愛いくて可愛いくてエトセトラ…。思わず抱きついてしまったあたしを日吉くんは突き放す。調子に乗りすぎた…。やばい、あたしの悪い癖出た。後先考えずに行動して日吉くんに不快感を与えてしまった…!イヤー!日吉くんに嫌われたくない!ほんと嫌われたくない!


先輩は顔だけなら一級品なのに…どうしてこんな性格なんだろう。真面目に疑問に思う。そりゃあ誰だっていきなり異性に抱きつかれたら拒むだろ?お、俺だってその…人並みにこ、告白とかされるけどそれだけで吃驚するのに抱きついてくるなんて論外だ!俺は間違ってない…筈なのに先輩ときたら今にも泣き出しそうな表情を浮かべる。…お、俺の所為じゃないのに…ああ、もう!



「す、すみません…」「ごめん…ね」
「「!」」
「日吉くん…」
「……………」
「あたし、日吉くんのこと大好きだよ!」
「っ」



こんな不意打ちで綺麗に微笑まれちゃあ心臓に悪い。さっきも言ったけど先輩は黙っていれば可愛い。思わず息を飲み込んでしまった。



「えへへ、大好きー」
「…………………………どうも」





Q,先輩についてどう思いますか?

A,決して好きなんかじゃないけど、…、嫌いでもない。






「日吉くんの今の微笑みにMP(萌えポイント)1000…!」





前 言 撤 回 。