私はさ、ただ50万と青学の為に来た訳であって、


なんか問題起こしたかった訳じゃないんです!!!!








14.勝負開始









「んでー、そこで水を入れて…」

「あ…出来た」



マネージャーとしての仕事、まず初めはドリンク作り。

早速に教えてもらって、作ってみたところ…自分でも結構イケるな、という味でした。



「初めてにしては、結構上手く出来てるじゃない。」

「あたり前ですよ(v」

「…調子乗るな」

「…」

「休憩時間になるまで、コレ冷やしとくから…は涼の所に行って、道具とか用意しといて?」

「分かりました。」





と別れて、倉庫へと向かう。





倉庫の目の前に着くと…これまたでかくて。


こん中で50人は寝泊り出来んだろ!って突っ込みたくなる位でかい。


倉庫の扉が開いているので、中に涼が居るのだろうと思い私も中へ入る。




「涼ちゃーん?」

「あ、ちゃん。」

「ドリンク作り終わったので、手伝いに来ました。」

「あれ?早いね。ちゃん初めてじゃないっけ?」

「ええ、初めてです。でも、結構上手く出来たんですよ」

ちゃん鈍臭そうだから、もっと時間掛かると思った」



私が微笑んでみると、涼もニッコリ笑う。

やっば……マジ可愛い!!




「何かする事あります?」

「う〜ん…そうだなぁ……」



涼は、顎に手を当ててう〜んと考える素振りを見せる。

……襲いますよ?(あっ いくら可愛いとは言え、相手は女だぞ!





そして、彼女が言った言葉は思いもしない言葉だった。






「勝負……しよっか」




「…はっ?」

「この合宿で、どちらが多くの人を味方につけれるか。勝負。」

「みか、みか、みた、味方?」

「私…ちゃん見た時からちゃん気に入らなかったんだよね。だから、勝負しよう。」

「…え、」

「味方につけるには、どんな手段使うのもアリ。青学、立海、氷帝…どの学校でもOK。私、本気で行くから…覚悟してね?」

「え、あの…私…」

「…分からないの?頭悪いんだね。まぁ…やってるうちに分かるでしょ。じゃ、ね。先手必勝ってね」




涼ちゃんは、クスリと笑みを漏らすと倉庫から出て行った。



”待って” そう言おうと思ったけれど、それは出来なかった…


何故って…倉庫の扉が閉まり、ガチャリという不気味な音がしたからです!




「……え、まさか…!」


扉にダッシュで向かう。

思いっきり扉を開こうとするけれど、鍵がかかっているのか扉はびくともしない。




「嘘……」





状況が、理解出来ない。

だって、あの可愛い娘が味方をつけるとか勝負を挑んできて、私を閉じ込めるなんて考えられないじゃないですか!(十分状況理解出来てるじゃないですか)




「…くっそ………涼ちゃん…いや、あの小僧が!!!
 なめてんじゃねぇ!私を閉じ込めるなんて…良い度胸じゃゴルァ!ふ・・・は…フハハハハハハハ!




ふふっ、みなさん覚えていらっしゃいます?

私、負けず嫌いですのv

やられたらやり返す主義ですのvあの超馬鹿詐欺師の時もそうでしたでしょう?v

勝負…乗ってやろうじゃねぇか!ふはっはっはっはっは!(さん、キャラ壊れてきてます)




でも、どうしようか。携帯は無いし、助けは呼べない。

…まぁ、助けはやあの俺様部長か誰かが倉庫に来てくれるだろう…(…多分)(あれ?あの人達私の事心配するキャラだったけ?)(…・・・)

この倉庫を出たら…私も行動を開始しよう。



それまでは……寝るか!




私は、マットが積んである所に飛び乗ると、横になって目を瞑った。



























その頃、レギュラー陣の集まるテニスコートでは…


「それでは、20分間の休憩とする。」


監督のその言葉を合図に、はドリンクを持ってテニスコートへ入っていった。

…可笑しい。も、涼もあれから帰って来ない。

涼はともかく、はあれ程青学の生徒と会うのを楽しみにしていた…なのに、何で帰ってこないんだろう。

そう思いを張り巡らせながらも、レギュラー陣に次々とドリンクとタオルを渡して行く。



「あれ…は?」

「あ、そう言えば居ませんね。…あの、涼先輩とか言う人も。」

、何か知らねぇか?」

「さぁ…分からないわ。そのうち帰って来るんじゃない?」

「涼は真面目そうな子だったろィ?サボる訳ねぇよ。」

「……ちゃん、どっかで寝てそうだC〜…」

「あー…ならありえそうだよな。」

「立海のマネも、青学のマネもサボってんじゃないスか。」

「むっ!たるんどるな!後でふんどしを締め直してやろう!」

「まだそうと決まった訳じゃないんですから…あ、あの人は…」


「「「柳瀬!(涼!)(涼先輩!)(柳瀬先輩!)」」」(呼び名多すぎ



全員が注目する先には、泣きながら走って来る涼の姿があった。



「涼さん、どうかしたのですか?」

「ぅっ……う、」

「泣いてたら可愛い顔が台無しだにゃー。」

「…ちゃんが…ちゃんが…」

…確か氷帝のマネージャーの名前か。」

「そうだ。うちのがどうかしたのか。」


「私が倉庫で道具の整理してたら…倉庫に来て…手伝ってくれるって言うから、説明しようと思ったら…い、いきなり殴って来て…怖くなって…逃げてきた…」


「「「殴られた!?」」」


「そ、それは許せねーな、許せねーよ。」

「ヒドイっすね…」

「大丈夫だったか?痛い所はないのか?」

「大丈夫…だけど、ちゃん、閉じこめて来ちゃった…今頃…ちゃん1人で…」

「あんな奴の心配するなんて、涼ちゃんは本当に良い子だにゃー」



「待って。まだ、そうって決まった訳じゃないでしょ?何より証拠がない。」


騒ぎ始める青学のレギュラーを遮るように、幸村は言った。



「幸村…しかし、」

「証拠がないなら、俺は信じないよ。がそんな事するとは考えられない。」

「確かに…」



「俺、見たぜよ」



「「仁王!」」

「お前、今まで居なかったよなー…何処に居たんだよ。」

「練習する気になれんかったから、その辺歩いとった。その時、偶然倉庫の前通りかかったんじゃ」



仁王の余りにも真剣な瞳に、全員黙った。

ある者はそれを信じ、ある者はそれを疑い、ある者は半信半疑で居た。


そして誰かが口を開こうとした瞬間、監督からの集合がかかった。



「しょうがない…その話は、また後でにしよう。迎えにいっといて。」

「分かった。」


そして、また練習が再開された。





「涼…心配、しないで良いからね。もう大丈夫よ」

「うん…ごめんね、ちゃん…」




が涼に一声掛け、を迎えに行こうと倉庫へ出発する。







「……、」




それを見送ると、涼は怪しく、楽しそうで、そして…何故か悲しそうな笑みを漏らした。











N E X T








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涼ちゃん悪役ですねー。仁王も悪役ですねー。

あ、さんは、勿論嘘って見抜いてますよ。

今の所青学と、立海の半分は涼の見方に着き始めてます。

さー、どうなるでしょうね?(w

合宿1日目で大事件発生です(w