夕日の浜辺を、1組の男女が走り回って居た。


「うふふ、待て☆英二〜」

「あはは、僕を捕まえてごら〜ん♪v」





15.レベルアップは欠かせない!



「あっ」


ドテッ


「も〜、ったらドン臭いな。ホラ☆」


「あっ…英二、ありがとう」


私が顔を紅潮させながら英二の手を取ると、英二は顔を真っ赤にしてどういたしまして、と言った。



「なぁ……キス、していいか?」


「えっ…!」


私が答えを言う前に…彼は私の唇を…「起きろ




「……うぇ?あ、あれ?英二は…私の王子様は何処!

「はい、落ち着きましょうねー♪何故自分が此処に居るかを思い出そう♪」

「私はさっきまで英二と浜辺を「真面目に考えろ」

「……ハィ」



確か…私は、のドリンク作りを手伝ってて…それが終わったから、倉庫に行って涼を探してたら…宣戦布告されて…



「私は閉じ込められたプリンセス」

「…」

「…」

「…」

「…」

「………………」

「あ、マジすみませんでした。調子乗りました。引かないで下さいお願いします



が後ずさりしているのを見て、たまらなく謝罪する。



「そういえば…涼、何も言ってなかった?レギュラーとかに。」

「(…面白い事になりそうだから黙っておこう。)あー…と鬼ごっこして、白熱して倉庫に閉じ込めてしまったって興奮気味に言ってたわよ。」

「良かった!変な事言ってるかと思った…。」

「(これ、良いの?)そんじゃぁテニスコート戻るわよー。」

「あいあい!よく寝た〜」

「あ。ちなみに…此処を出たら「清純でおしとやかな女の子でございます」

「合格。」



の後を追って、私も倉庫を出てテニスコートへと向かう。

あ〜…確か、仲間を増やすんだっけ?お手軽のから行こうかな…うん。

簡単なのから倒して、最後にラスボスってのが定番だよね〜

って事で、私はまずあの人の所へ行った。


































「がっくん、おいで。おいで。チッチッチッチ

「…、俺は犬じゃねぇ!くそくそ!」



1人で壁打ちをしていたがっくんを呼び寄せる。

あれだろ〜?

とりあえずジロちゃんやチョタや忍足はLv0っていうか、寧ろ付属品だし(チョタが居れば宍戸もついてきそうだし)、樺地とか跡部や日吉は恐喝すれば良いし、まずはLV1のがっくんから倒すことにした。



「な〜、。お前さ、立海のマネ殴ったって本当?」

「………はぁ?」

「涼って言ってたけな…アイツ、泣きながら言ってたぜ!」

「ちょ、待ってくださいよ!証拠無いじゃないですか!」

「いや…仁王がさ、その現場を見たって言ってたんだ!」


「………はぁ?」



「…違ぇの!?」

「…う……か…」

「何だよ!聞こえないぜ!」

「それは本当ですか…?」

「あ……い、いや、多分本当だけど…お、俺の聞き間違いかもしれねぇし…」

「許さん・・・マジで許さん…特に仁王…!」

「……」

「あ、ちなみに向日君はそんなの信じてませんよね?」

「えっ!お、俺か!?勿論だぜ!くそくそ!」

「ふふふ、ありがとう。向日君は信じてくれると思いましたよ。フフフ……じゃぁ向日君は私の味方ですね…フフフフフフ!」

「……あ、あ、当たり前です…」

「やっぱりアイツはラスボスだよねぇ…♪私レベルアップしないとね…フフフ」

「…、何の話…だ?」

「ん?何でもないです☆では、向日くん、練習頑張ってミソ☆

「おう…サンキュ」



もうな〜仁王はな〜本当になぁ〜死ねばいいのに…

笑顔で固まっているがっくんを後にすると、次に私はあの人の居るコートを探し始めた。

絶対負けない・・・この勝負。

































「やほやほ、ブンブ〜ン!……と、ジャッカル君」

「あ、!」

「俺はオマケか…」



次に私が来たところは、ダブルスの練習をしていたであろう立海のブンブンとジャッカルの所。

この2人、何か弱そうだしねv



「ねぇ、ブンブンは私の味方ですね…?……とジャッカル君も。」


「……」

「あー…そりゃぁ、涼と比べたら俺はのが良いけど…、お菓子くれなかったろぃ

「あー…お菓子ですか!練習終わったらあげますよ!…………ジャッカル君も」


「……」

「えー…本当か?だって涼はもうくれたぞ?

「……え?」



 何 だ と ?

アイツ…私より先にブンブンに餌付けしやがった!

こうなったら、あの作戦しかない。この真面目ファッションをフルに活用して!



「…ブン太君は…私のこと、嫌いなんですか…?…・・・…ジャッカル君も」



瞳に涙をためて、顔を手でおう。

するとすぐに奴等の慌てる声が聞こえる。(v



「なっ、嫌いなわけねぇだろぃ!寧ろ…す、好きな方に入る…し………ジャッカルが!

「え、俺かよ!(ようやく台詞来たー…!)」

「それは…ホモ発言なんですか……う、っう」

「んな訳ねぇだろぃ!!とにかく、俺はお前の味方だ!」

「あ、俺も!」


「本当…?」


顔を覆う手を取って、上目遣いで2人を見上げる。

私と目が合うと、2人共顔を赤く染める。(ちょっ、今すぐ抱きつきたい!



「「ほ、本当…だ、」」

「…嬉しい、ありがとう!2人とも!」



笑顔でそう言うと、さらに2人は顔を赤くさせる。(なななな、ジャッカルまでもが可愛いと思えるんですが!


…流石に、そろそろマネの仕事に戻らなきゃ駄目かな。本当に悪者になっちゃう。


私はそう思うと、を探しに2人の元を後にした。















「…ふぅん。」










N E X T









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これで、がっくんとブンブンとジャッカルはさんの味方です(`・∀・´)笑

さいごの”ふぅん”は誰の言葉でしょ〜(゚∀゚)それは次回で分かると思います!…多分。

うーん、でも大体分かりますかね?

っていうかこの合宿話、最終的にどうなるかは決めてるんですが…それまでの経緯をどうしよう…!

色々悩み中です。

ってか合宿って1週間予定だよね…!やばっ、かなり長編になりそうです。まだ1日目だし…