はっじめ〜ての おりょ〜〜りぃ♪

愛を込めて作りますぅ〜♪








16.夜って何ですか、夜って。










「ちょっ!違うって言ってんだろ!ボケナス!」

「え?ナスですか?ナスを此処に入れれば良いんですね?」

「馬鹿!違うってアホ!」

「アホと馬鹿は一辺に使っちゃ駄目だよ。なんか気にくわんぞよ」

「………」

「はぁ……ちゃん、向こう行っててくれません?捗らないんで。」

「あ、ハイ。」




あれからと涼と合流して。

涼を一発殴ってやろうと思ったらが無言でカメラをこっちに向けて写真を撮りそうだったので、思いとどまってそのままマネの仕事をしました。


そしたらいつのまにか夕方になっていて、私達は夕飯の支度を開始したのだった。ちなみにメニューはカレー。

ちゃんと手伝ってたら…いつのまにか涼に追い出されてました。何故?

甘党のブンブンの為にクリームを油代わりに使ってみたり、仁王用に毒を入れたカレーを作ろうと試みたり赤やんの為にひじき入れすぎてカレーが黒い物体になっちゃったのがいいけなかったのかな…?


とりあえずこれ以上台所に居たらが私を殺しかねないと察知したので私は台所を後にした。

なんか…散歩でもしようかな?と思って、食堂の扉を開けると……




「…ッス。」

「越前…リョーマ!」



あ〜〜、抱きつきたい。

やっば、鼻血でそう!生で見るリョマたん!私話してるよ!うっは〜!



「飯はまだかったって…先輩が。」

「あ…すみません、(私が台所から消えたんで)もう少しで出来ると思います。(うはうは!帽子から見える鋭い瞳が堪らないね☆)」

「……」

「あの、わざわざそれ言いに来たんですか?(いっや〜、本当萌えるわ!リョマくん!嫁にしたい!)」

「いや…俺、アンタと話したかったんで。」

「…」



・・・・・!!!!

もう、何なのこの子!!!やばい可愛い!可愛い!話したいの!?私と!?いやん☆まさか、告白とか?v



「あの、何でしょうか…?」



脳内ウハウハな私に、リョーマは思いもしなかった言葉を吐いた。



「アンタ…何なんですか?涼先輩を殴ったりとか。」

「…ハィ?」

「しらばっくれんなよ。あげくの果てには立海の先輩達を落とそうと必死になってたじゃないですか。」

「……」

「俺、アンタみたいな奴大嫌いです。猫被って…化けの皮。剥がしてやる。」



冷たい瞳でそう言うと、リョーマは私に対して背を向けて歩いて行った。

え…………マジで?

ちょっ、私こんなキャラになるんですか!?嫌われマネージャーですか!?

ま…マジで洒落にならないです!ヤバイです!

頭がパンク寸前の私は、知らない内にリョーマの背中を追っていた。






ガバッ


「ちょっ!何!?」

「リョーマ!マジ、誤解しないで!本当、私猫被ってるんじゃなくてどっかの鬼姑にこうさせられてるの!しないと殺されてしまうの!
 やだ、本当ヤダ!ヤダヤダヤダ!誤解しないで!お願い!」


「…、」

「やだー、私こんなのやだー!リョーマと帽子取り合いしたいんだ!そんでウヒウヒしたいんだ!嫌われたくないー………っ、」



リョーマの背中に抱きついて、必死に弁解してると何故か涙出てきて…。

本当、君には嫌われたくない。何で私がこんな思いしなきゃならないんだろう。

私はただ寝起きのリョーマを襲いたいだけなのに…



「わ、分かった。分かったから…、離して。」

「う゛〜…」



泣きながらリョーマを離すと、リョーマは私の方を向いた。



「えと…だっけ。泣きやんで、ホラ。」

「うえ〜…呼び捨て萌えー!…う、ありがと。」



リョーマがスポーツタオルを渡してきたので、それを受け取る。

あれ、コレリョーマの汗とかついてないのかな。そうだったらいいな、いいな!(ただの変態です。)

涙を拭くため、眼鏡を外す。



「…、」

「…これ、ありがと……って、ん?」



タオルで顔を拭いてリョーマを見ると、何故かリョーマは赤い顔をしていて。

思わず私は…





ガバッ

「う、うわ!本当何なの!?」

「えへへ〜、リョーマ可愛いー。ちょー可愛いー!嫁にしたいー」

「さっきとカナリ性格変わってるし…これが素のな訳?」

「うん?そうだけど、何か?」

「…こんなことして恥ずかしくないの?」

「別に?っていうか毎日してるし。リョーマも外国に住んでたんだから、こんなの当たり前じゃないの?」

「(何で知ってるんだろ?)…まぁ、ね。」

「あ、もしかして照れた?照れた?か〜わ〜い〜い〜vv

「…、子ども扱いすんなよ」





ちゅ






…………………え、ええええええええええ!?

今、リョーマが私に…キスをした!

唇と、唇が触れ合う位の、恥ずかしいキス。




「ちょっ、展開早くないですか。」

「子供扱いしないでよね。」

「…」




…なんだこの子。私を萌え殺す気か!

もしかして、あれ?子ども扱いしたからとかいう理由で私にちゅーしてしまった訳?

も、萌えじゃゴルァ!

ほんっと、可愛いなー!

……とか言ったらまたちゅーされそうなので言いません(いや、全然嫌じゃないけどさ。)



「あ、そ、そろそろ夕飯出来る頃かも。」

「じゃぁ俺、先輩達に伝えてくる。」

「マジ?どうも!あ、ちなみに素の私は内緒ねー」

「分かってるよ。じゃ、また夜ね」



ニヤ、と笑って去っていくリョーマ。

…ねぇ、夜ってなに?夜ってなに?夜ってなに?

可愛い筈のリョーマが…幸ちゃん並に黒く見えた。

身の危険を微かに感じてしまった私は、慌てて食堂へ戻った。

あれ、結局散歩行ってないじゃん!私!

ウフフ、でもまぁリョーマたんと交流を計れたので良しとしましょう♪













N E X T











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あ〜…すみません、スマスマとあいのり見てたらごっちゃりになってしまいました…!

いや、もっとね。大人なリョマたんでいきたかったんだけどね、子供リョマたんの攻m(逝け