頑張れ私!

貞操を守り抜くのだ!







18.男達のジャンケン大会








「仁王ー、越前ー、ええもん拾ってきたでー♪」

「忍足君!下ろしてください!そして人を物みたいに言わないでください!」




ジタバタと足を動かすと、ようやく変態伊達眼鏡は私を地面に下ろした。



から部屋に来てくれるとはね。おかげで夜部屋に忍び込む手間が省けた。」

「は・・・ハハハ、」



悪戯っぽく笑うリョーマ。

……なんでだろう。寒気がした…!



「よう、。元気にしとったか?」

…!仁王くん……ふふふ、勿論元気でしたよv



殴りかかりそうなのを必死に抑えながら私がそう言うと、仁王はそうか、と言い怪しげに笑った。

だから私も笑顔で返したらフッて鼻で笑われて、自分の顔に青筋が浮き上がるのを感じた



「皆さん、今日は練習で疲れたでしょ?とっとと寝ろ。じゃぁ、私は行く所がガシッ

「何処行くんじゃ?逃がさんよ」

「……」

「仁王先輩、ナイス」

「もっとお話しよーや?なっ、ちゃん!」

「仁王君、放してください。マジで。おい、何腕を握る力強くしてんの?マジで殴り倒しますよ?(ニコ」

「ちょっと位話すなら良いじゃないッスか」

「あぁ、うん。越前君は大歓迎ですよvでもあとの2人が居るのが激しく嫌です

「えー、酷いわぁ。俺等は将来誓い合った仲や「ありません。」

「何か急いどるんか?」

「えー、急いでますとも。だから放せつってんだろタコ

「…、分かった。」



半ばキレ気味で仁王に催促すると、仁王は私の腕を握る力を徐々に弱めてった。

うっは!これでジロちゃんの所へ行ける!

…そう思ってたら…



ぎゅっ



「……」

「あ、仁王先輩ズルイ。」

「俺もちゃん抱きしめたいー」

「中々抱き心地が良いのぅ。」

「………何抱きついとんじゃー!ボケー!

が手ぇ放せって言ったからじゃ。」

「抱きつけとは言ってないじゃないですか(やべっキレソウ」

「でもそしたら先輩逃げるじゃん。」

「ったり前じゃん!もう、こっちは自分の部屋が使えなくなって大変なんです!早くジロちゃんの部屋に行きたいんです!…………ぁ、」



勢い余って…言ってしまった言葉。

やっべ!こいつ等には言っちゃいけないワードNo,1じゃん!

案の定、奴等の顔を見てみるとすっごく(黒く)微笑んでました。



、自分の部屋使えなくなったんか。なら此処で寝ればいいやろ?俺等は別にええよ?」(にやにや

「勿論ッス。芥川先輩達の部屋なんて行かないよね?」(にこにこ

これからが楽しみじゃのう。」(にたにた

「う゛っ…」



リョーマに至っては怖いです。

仁王!仁王の発言はもう泊まる事決定ですか!ギャー!イヤー!


私は、至急ジローちゃんに応戦連絡を取ろうと、ポケットの中で携帯を操作し始めた。

えと…下を押して、左を3回押した後二個下に行って決定押せばジロちゃんに電話が繋がる!(←電話を掛けすぎて覚えている



〜?ポケットの中で何か操作しとらんか?」

「あ、本当だ。仁王先輩」

「分かっとる。」

「あっ!何するんじゃい!うわっ!ギャー!左2回目で決定ボタン押しちゃったよ!



仁王が私のポケットを強く押すもんで、あと少しの所で決定ボタンを押してしまいました…!

あれ、何か嫌な予感がするよ…!!!!

仁王は私のポケットから携帯を取って、耳元へと持っていった。



「おぅ…俺じゃ。仁王じゃ。」

「ちょっちょっ!誰と電話してるんですか!返してください!」

「ん?か?それが、自分の部屋を使えなくなったんじゃと。それで俺等の部屋に泊まるって…」

「言ってねーよバアアカ!忍足!リョーマたん!何とか言って!」


「いや、ちゃんは俺のベットで寝るべきやと思う。」

「嫌ッス。俺だって先輩と寝たいもん。」



「もうお前等…マジで…死ねばいいのに…

「あぁ、お前らも来るか?それで決めれば良いじゃろ?







…跡部。」



・・・・・・・、思考回路停止状態

…ん?跡部?跡部は確か……2号室?

ん?二号室って…メンバーは俺様ホクロ、幸ちゃん、手塚、不二ちゃん…(←なんか不二屋=ペコちゃん!みたいなね!)(意味不明)

うわぁヤベェ!ニ ゲ ロ !



「仁王!マジで放せー!!!!」

「あぁ、待っとる。すぐ来いよ。……あっ!」

「ふっはっは!これぞ樺地…じゃなくて、火事場の馬鹿力!!さらば!1号室(と、これから来るであろう2号室)のメンバーよ!」



仁王の腕から逃れた私は、横で話してる忍足とリョーマを尻目にし、ドアへダッシュした。

そして、勢い良くドアを開けた。



ガチャッ



「フフ、こんばんは。。」

「やぁ、ちゃん。初めまして。不二周助って言います、よろしくね」



…………ガチャン...



「私は何も見ていない。私は何も聞いていない。」

「あ〜ん?何がだよ。」

「……ギャアアアアア!

「ドアは閉めるとは……流石、柳瀬を殴っただけあって感心出来ない行動だな。」

「なっ!それは誤解ですって!」

「おう、早かったのぅ。」

「もうコレは早いとかその次元ではないと思います。」


「跡部かいな。言うとくけどなぁ、ちゃんは俺等の部屋で寝るんやで!」

「ちなみに俺のベットね。」

「なんでそうなるねん!ジャンケンは4回勝負って言ったやろ!まだまだや!」

「嘘だ。センパイ、最初3回勝負って言ってたじゃないッスっか。」

「ああん?は俺様達の部屋で寝るんだ。そのためにわざわざ迎えに来てやったんがからな!」

「いや、コイツは柳瀬を殴っただろう……油断せずに行こう」

「何に油断しないの?手塚。あぁ、ちゃん。キミの事は幸村から聞いてるよ。苛め甲斐のありそうな子だね。」

「でしょう?俺のお気に入りの子なんだ。」



……馬鹿共のマシンガントークに突っ込む気力がなくなってきた。

一体幸ちゃんは不二君に何を話したんだろう…!

奴等が言い合ってる間に、私は机に置いて合った(多分あの後仁王が置いたんだろう)携帯でジローちゃんに連絡を取ろうとした。

…あっ!今度はちゃんとジローちゃんに電話出来たっぽいです!



「あ、もしもし?ジロちゃん!」

ちゃんー?何処に居るのっ!?今ねー、ちゃんの部屋の前に居るんだよ!』

「えぇ!?何してんの?中凄かったでしょ!」

『うん!あのね、おれと、岳人と、長太郎と、ひよC〜でちゃん襲いに行こうとしたの!

「……」



いや、マジで部屋に居なくて良かったと思いました。

かと言って、此処に居るのも危険だしなぁ…!



『あ、もしもし。鳳です。先輩、何処に居るんですか?』

の部屋に居ますvキャハv恋バナで盛り上がってるのv」

『だから何処に居るんですか。早く言ってくださいよ。キれますよー?』

「うっ……」

「…何してるんスか?」

「うわっ!リョーマ!」

「……芥川?あぁ、氷帝の……。もしもし、越前です。」

「け、携帯返して!」



ぬっと現れたリョーマに、華麗に携帯奪われました☆

私ってよく携帯取られるなぁ…ハァ。



「そうなんスよ。で、今先輩の泊まる部屋をどっちにするか決めてるんス。…鳳先輩も来ます?あ、はい。1号室ッス。じゃぁ。」

「…え、…何、やってるの……」

「芥川先輩達も来るってさ。」

「…私、リョーマが仁王だったら殴り倒してるかも(ニコ

「俺がなんじゃって?」

「…うわー来たよ。」

「なぁ、ちゃんは俺と寝たいよなぁ?」

「あ〜ん?何言ってるんだ。は俺様と寝るっつてんだろうが。レギュラー落とすぞ。」


ガチャッ


「あ〜、ちゃん発見!さ、行こ!」

「芥川先輩、先輩は俺の部屋来てもらいますよ。本当、乾先輩に変な物飲まされそうで大変なんです。代わりにこの女連れて行きます。

「おいっ!今日バスで遊べなかった分、俺の部屋行って遊ぼうぜ!ゲーム持ってきたんだ!」

先輩ー、行きましょうよ!」

「自分等、いきなり来て何言うとるんや!」

「そうだね。その通りだ。ちゃんは僕達の部屋に来てもらうよ。」

「むっ……俺はこんな奴と一緒に眠るなんて無理だ。」

「まぁまぁ、手塚…本当にやったかは分からないんだし…」


また始まった。奴等のマシンガントーク!

っていうか、1つの部屋にこんだけの男が居ると暑苦しい。見苦しい。



「…私、良いよ。係員さんの人に土下座して、の所で泊まらせてもらうか「「「無理。却下。」」」

「……。(何も全員でハモらなくても…怖い。)」

「ホラ。自分等が騒ぐからちゃん眠くなったんや!おねむの時間なんや!出て行きぃ。」

「そうじゃ。出て行きんしゃい。」

「え〜…俺、ちゃんと寝たいC〜…!」

「もうさ!ジャンケンで決めようぜ!」

「あ、それ良いんじゃない?」

「…下克上だ!受けてたつ!」

「絶対負けませんよー」

「油断せずに行こう。」



もう駄目だ。コイツ等。

声を掛けようと思ったんだけれど、すでに奴等の中ではジャンケン大会が始まってました。

うわ〜ヤダヤダ。あの幸ちゃんや不二君までが必死にジャンケンしてるよ。

不二君に至っては、「白鯨!」とか叫んで2度出ししてる。訳分からん。



私は、今度こそ誰にも見つからない様に1号室の部屋を出た。

・・・凄いです。私が居なくなった事気付いていない様です。

ドアの中から「じゃーんけーん!」って叫んでる声が聞こえます。


…ヤバイ、本気で眠くなってきた。

私は廊下に放置されていた荷物(多分忍足に抱っこされた時置いてった荷物)を持つと、確か一番常識人が集まった5号室へと向かった――











N E X T











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…長い!!

えと…でもまぁコレは、なかなか更新できなかったお詫びで…!

やっと合宿2日目だ…!

2日目は1日目と比べたら短く終わるハズ…。3日目には驚くべき真実が分かる予定です!(笑