うおっしゃー!、ゴキブリを喰う勢いでレギュラーの奴等を起こしに行きます!
20.キャプテン・ワカーメと黒い汁
「やっほー!起きろ2年ズ!起きないと襲うぞ〜♪」
バンッと音を立てて8号室の扉を開ける。
中を見渡すと…樺地はもうすでにジャージに着替えていて、赤やんは寝てて…何故か海堂クンは居ない。
「おっはよ。樺地」
「…ス。」
「海堂クンは?」
「随分前にランニングに行きました…。」
「…いかにも海堂クンらしいっすね。…さてさて。」
赤也が寝ているベットに踏みよる。
コイツ…そだそだ。昔私に水かけやがったんだよね!
勿論、仕返ししないとね☆(キャハ☆
…寝てる奴に定番の悪戯…といったらアレしかないっしょ!
「樺地ー、マジック持ってる?勿論油性の。」
「あ…ドウゾ。(俺は悪くない!無実だ…)」
「ありがと♪」
…なんて書こうかなv
赤やん…と言えば、ワカメ…。ワカメ…ワカメは水をあげないと…
っつことで、I V(ラブ) 水分って書こう!
ふはははははははっはははっはっはっはっは!
そして私は赤やんの額に落書きをしようと腕を伸ばした…
「〜♪」
ガシッ
ガバッ
ドスッ
「…っっ!?」
「どうもおはようございます♪サン♪」
何故か今私は赤やんのベットに押し倒されて居ます!
あ…あれ?
状況解析……、さっきの効果音で言うと…
ガシッ→腕捕まれた
ガバッ→ベットに引き摺りこまれる
ドスッ→押し倒される
……………要するに危険な状態?
「あ…き、切原君…いつから起きてた…?」
「えっと〜…『やっほー!起きろ2年ズ!起きないと襲うぞ〜♪』位からっすね」
「ちょっ!それ思いっきり最初じゃん!」
「で…何しようとしてたんスか?」(ニコニコ
「べ…別になにも…アハハハハハ…」
ヤ バ イ
ヤバイです。ええ、非常にヤバイです。ええ、ヤバイですとも!!!!(落ち着け
赤やんの眼差しが怖いです!獲物を捕獲したライオンの目です!
ど…どうしよう。
樺地に助けを求めようと探すけれど、アイツ部屋から逃げやがった!!
あとでしめなきゃね☆
「き、切原君…私、他の人達も起こしにいかなきゃ〜……だから、退いてくれる?あはは…」
「…何すか、コレ。」
赤也は私が握っていた油性マジックを取り上げて、そう言った。
いや…何?って言われてもねぇ…?
「油性マジックです。」
「そんなの見たら分かるっすよ!……たく」
「〜っ!?何、するの!?やだ!」
「あー、ズレる!動かないで下さいよ!」
「ズ、ズレ!?やだ!放せワカメー!」
「……おしっ!はい、もう良いですよサン♪」
「〜〜〜っ!?」
油性マジックを持って、何をしだすかと思えば…鎖骨辺りに何かくすぐったくて冷たい感覚。
嫌な予感が……するけど、まさか乙女の体にそんな事し、しないよね!?
私は赤也から放してもらうと、急いで部屋についてる鏡にダッシュする。
そこに写った私は――…
「……」
「どう?気に入った?」
「…ぁ…………ぇ」
「何スか?」
「赤也なんて東京湾に沈んでしまえーー!!」
なななな、なんと、鎖骨に文字が書いてありました!くっきり!
しかも「I V ワカーメ」!!!!!
ワカーメって何じゃい!ワカーメって!キャプテン・ワカーメ!?
「あぁ…それ、サンが動くからいけないんすよ!」
「…くっそう…わ、ワカメなんて大嫌いだああああああ!」
そう言って私は8号室の扉を開けてダッシュでそこから出て行った。
ありえない!ありえない!
鎖骨を思いっきりゴシゴシしたら、まだ乾いてなかったらしくブレてI V ワカーメってちょっとホラーチックになっちまったああああ!
「〜っ…さい、あく。」
赤也、絶対許さない…!
あぁ、でも他の班も起こしに行かなきゃ…
私は渋々7号室の扉を開けた―(7号室って誰が居たっけ?)
ガチャッ
「失礼しま〜……」
「あぁ、か。」
「…?あぁ、あの氷帝マネージャのか。」
………パタン…
私は思わず7号室の扉を閉めた……
何故って…そこには、貞●の呪いのビデオより怖い光景が広がっていたから…!
ガチャッ
「何だ。折角来たんだから寄ってけ。なぁ?博士」
「あぁ、そうだな教授…。俺達の新作ブレンドを飲んでもらおうか」
「……ヒィッ」
そうして、乾と柳に腕を捕まれ強制的に部屋に引き摺り込まれる。
こ、怖い怖い怖い怖い!!
「その辺に座っていてくれ。…あぁ、それでだな…此処に、納豆を混ぜたら…」
「あぁ、それは良いかもしれない。では早速作ろう」
柳が私に座るように促す…けど!!
本当、怖いんだってば!
何故かって言いますと…そう、貞●の呪いのビデオより怖い光景…。
それは、死体の山…
いや、辛うじて生きてる…っぽい。
その辺の床にごろごろと、若様やチョタや何故かあの河村君や終いにはあの真田が倒れているのだ―
「ちょ…チョタ?どうしたの…?」
「ん…、先輩……その落書き何ですか…」
「〜〜っ!」
思わず愛しのチョタに近寄り、揺さぶってみる。
するとチョタは寝ぼけた目で私を上目遣い…!うっわ!襲いたい!
…じゃなくて。
「大丈夫?チョタって7号室だったっけ?」
「や…違います。それよりその鎖骨の落書き…」
「じゃぁ、どうして此処に居るの…?」
「朝…部屋に戻ったら、日吉の叫び声が聞こえて…。吃驚して真田先輩と河村先輩で8号室に行ったんです…。それよりその鎖骨の落書き…」
「うん、それで?何でみんな倒れてるの?」
「日吉…、乾先輩と柳先輩の特性ブレンドの汁飲まされたらしくて…。それで…2人が俺達にも飲ませたんです…。それよりその鎖骨の落書き…」
「そっか…私も飲まされるんかな…」
「はい、今新しく作り直してる様ですし…多分飲まされると…思います。それよりその鎖骨の落書き…」
「……。」
やばい、ヤバイヤバイ!
汁なんて飲まされたら…今日まともに仕事なんて出来そうにない。
今のうちに逃げよう…!
「チョタ!後で助けに来るからね!」
「ハイ…。それよりその鎖骨の落書き…」
「じゃぁ、また後「どこに行くんだい?」……っギャアアアアアアアアアアアアア!」
「叫ぶとは失礼だな。」
背後を振り向いてみると、真っ黒の液体を片手にニヤリと笑ってる逆光眼鏡と、さぁ早く飲めとでも言ってる様な顔をしてる大仏が居た…。
「さぁ、快く飲め。」
「…っ無理ですよ!」
「どんなデータが取れるか楽しみだな」
「私を実験体にしないで下さい!」
「久しぶりに柳と作ったドリンクだからな。美味いぞ」
「これはドリンクって言いません!」
言い争ってる間も、じりじりと迫ってくる黒い汁。
「「さぁ!さぁ!」」
ニヤニヤする博士と教授。
「……っっっ!」
もう、駄目だ……!そう思った瞬間
バンッ!
「どうしたんだ!?」
「此処から女性の悲鳴が…!」
「涼!?」
3人の勇者(?)が現れた。
N E X T
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赤やんの落書き〜♪笑
最初はちゅーさせる予定だったんですけど、昨日の今日でまたキスかよ!って突っ込みたくなったんで落書きにしちゃいました(笑
私だったら立ち直れません(笑)ワカーメワカーメ!