21.汁回避・黒魔術防御
「どうしたんだ!?」
「此処から女性の悲鳴が…!」
「涼!?」
私がピンチに立たされていると、勢いよく扉を開けて飛び込んで来た3人の勇者。
「あぁ…。おはよう。桃、柳生、向日」
「青学の乾君…?おはようございます…。…!さ、真田君!?どうしたのですか!?」
「あ、あれ?涼…?って、タカさん!大丈夫っすか!?」
「っ!?何でが此処に居るんだ!?」
乾に一礼をして、真田を見つけるとそこにすっとんでく柳生。(真田×柳生!?
涼を探しながらも、河村君の所へ駆けつけるモモシロ君。
そして私を見つけて、走りよって来るがっくん。(ちょっ、襲うぞゴルァ
それより誰か若様の事を心配してあげようよ!
「!?何で此処に居るんだ!?っていうかその鎖骨の文字…!どうしたんだ!?見せてみそ?」
「ちょっ!がっくんの心配してる顔ヤバイんですけど!!襲って良い?」
「助けてください」
「な、何!?”助けてください”って酷くね!?酷くね!?」
「ジローや長太郎で勘弁してください。」
「え!?ちょ、それ悲しいけど自分の仲間を売ってるよ?でもそんながっくんも愛し「さて、感動の再開は済んだ所でコレを飲んで貰おうか」う、うわ!」
がっくんの余りの可愛さに思わず抱きつこうとした時、柳がぬっと現れた。
尋 常 じ ゃ な く 怖 い
「そ、それは飲み物じゃないですよ!」
「柳君…まさかソレを真田君達に…?」
「いや、真田達が飲んだのはこれよりレベルは格下の筈だが。」
「「「……」」」
それを知って、凍りつく柳生とモモシロ君とがっくん。
…、 此 処 か ら ニ ゲ ロ
「あ…あの…!」
「何だ、」
「そこの3人が飲みたいそうです。よだれ垂れてます。」
「「「は!?」」」
「本当か!そんなに飲みたかったとは…俺のデータ不足だな。」
「良いデータが取れそうだ。さぁ!」
アーメン
乾と柳に黒い汁を差し出される3人。
これも生きる為の技なんだ…!すまん!
キミ達の分も私は立派に生きるよ!
「…が…俺を裏切った…」
「…マジで許さえねぇ…!」
「……」(←心の声:どうしたらいいんだろう。さんは女性だしな…だからと言ってコレは無いだろう!でもどうしたら良いものか…このままだと世界にアデューだ。あぁ…etc
「なっ、何も聞こえな〜い…♪」
恐る恐る部屋を出ると、中から「ギャアアアア!」って声がたくさんきこえたのはないしょです。
わたしなにもきいてないです。
「げへへw」
今、私は4号室…そう!ジロちゃんとブンブンと菊丸が居る部屋の前に居ります!
これから寝起きを襲えると思うと…あ、やべ。鼻血出て来た。
寝ぼけた顔を見たいので、起こさない様にそっとドアを開けて中に忍び込む。
「〜〜っ!」
3つ並ぶベットに3つ並ぶ顔。
やべ、マジで襲って良いですか。
とりあえず、ジロちゃんから起こすかな。うん。
「ジロ…じゃなくて、芥川くーん、朝ですよ〜?」
「……」
「あくたが……あ。」
…そういえば、ジロちゃんの寝起きって機嫌悪いんだよね…。やけに怖いし。
私はソレを思い出して、ジロちゃんを起こすのは命に関わると判断したのでその隣のブンブンを起こす事にした。
普通に起こしちゃつまらないよね…うん、そうだ。
「ふ〜ッ」
「う、うおぅっ!」
「お、ナイスリアクション!ブンブン☆」
ブンブンの耳に息を吹きかけてみると、エクソ●ストの様に直角に起き上がるブンブン。
凄い凄い!90度だよ!(何が
「ん〜…?何だにゃー…〜っお前!」
「…菊丸君。おはようございます」
ブンブンのオーバーリアクションで目が覚めてしまったらしい、菊丸君が吃驚した目でこっちを見てくる。
あれか、抱きつきたいんだけど、真面目キャラを壊すとに殺されるんでやめときます。
「何でお前が此処に居るんだよ。」
「キミ達を起こしに来ました。」
「余計なお世話だっつーの!俺、行くから。」
そう言って、部屋を出て行く菊丸。
……やっぱ、文句言われると思った。
っていうか、パジャマで行っちゃったけど大丈夫なのかな
「それにしても、さっきのブン太君は可愛かったですねー。危うく襲いそうになりましたよ」
「凄い吃驚したぜぃ…」
未だ放心状態でベットに座ってるブンブン。
そこに、ブンブンと目線が合う様に膝を地面につかせる。
「おーよしよし、驚かせてごめんねーv」
「なっ!頭撫でるな!」
「あー、可愛い可愛い」
「可愛くない!」
「ふはは、ブンブンは本当可愛いね!お姉さん抱きつきたくなっちゃう!」
「俺、可愛くないって言ってるだろぃ!」
ブンブンが、座っていたベットから思いっきり立ち上がる。
(ったくもう、可愛いんだからv)←まだ言うか
だけど、思いっきり立ち上がられると・・・
「ちょっ、ブンブン!いきなり立ち上がんじゃねーよ!ヴンヴンって呼ぶぞ!」
「う、うわ!、退いてくれぃ!」
「なっ!?うわわ!」
ドタンッ
「〜っ、痛たたた…」
「…悪ィ……っうわ!」
「何やってんだよヴンヴン〜………って、近。」
いきなり視界が真っ暗になって、大きな物音がして…目を開けて見ればこの有様。
あれ、何でブン太君が私を床に押し倒してる図になってるんですか。(キャッ☆ブンブン近い!萌える☆)
「ブンブン。」
「……」
「近いね」
「……」
「ブンブン」
「……」
「おいこら、返事しろよ糞ガム」
私の真上に居るブンブンに話しかけて見るけれど、顔を真っ赤にしてて返事が返ってこない。
何ですか、この子!私を無視するなんて!
「ブーンブー「なに、やってるの?」ジロちゃん!?」
再びブンブンを呼ぼうとすると、ぬっと現れたジロちゃん。(どこぞやのデータマンと被ります)
とてつもなく黒いオーラを放っているのは気のせいだと思う。
「いくら丸井君でも…俺のちゃんに手をだすなんてさ…許せないよね、ふふ」
「(ジロちゃんが幸ちゃんにとりつかれている…!)」
「あ、芥川!違うって!これは事故だ!」
「そうだよね〜理性がブチ切れちゃった事故だよね」
「じ、ジロちゃん!マジで違うから!」
「……とりあえず丸井君どけC」
「…」
ジロちゃんの言葉を聞いて、すぐさまヘッドスライングで私の上から退くブンブン。
すっげ!私の上をブンブンが飛んだよ!!
そして、怯えた目をしてもう一度ジロちゃんに話しかける。
「あんな…芥川、マジでこれ誤解だから」
「うん、誤解!ちょっと楽しかったけどね(ボソ」
「〜っ!(心の声:おまっ!何言ってんだよ!ここで芥川をさらに怒らせてどーするんだ!いや、確かに楽しかったって言うか…)」
「…………死ねばいいのに」
「あ、芥川!?」
「あっはっは!死ねだってさ!ブンブンドンマイ☆」
「笑い事じゃねぇだろぃ!!」
「え?ちゃんもだよ」
「え」
「へっ!ざまぁみろい!」
「……。」
「ん〜とね、とりあえず、肋骨5本くらい覚悟してね♪」
「「・・・」」
「えっと、じゃぁまず丸井君からね」
「…っ!ま、待て!芥川!」
死に物狂いで部屋を駆け回って逃げ始めたブンブンに、笑顔で歩きながら追いかけるジロちゃん。
凄い差が開いてもおかしくない筈なのに、何故かジロちゃんが手を伸ばせば届きそうな距離にブンブンが居る。
すげぇ…!これが本物の黒魔術なんだ…!
そんな事思いながらふと思った。次は私だ…!
やべ、逃げなきゃ!
私は立ち上がってドアへ突進。
そして、ドアを開けて外にでようとした瞬間…
「ちゃん、また後でね♪」
「っっっっっ!?」
ミ ミ モ ト で サ サ ヤ カ レ タ ・・・ ?
「わ、わ、やめろぃ!ギャアアアアア!」
「はっ!」
部屋の置くから聞こえたブンブンの声でハッと我に帰る。そして、すぐに部屋を抜け出す。
っていうか、い、今!部屋の置くに居るはずのジロちゃん此処にいた!いた!耳元で囁いてたよね!?
私は困惑しながらも、キス魔達の1号室へと向かったのだった…。
N E X T
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更新遅れて申し訳ないです!
うへへ、21話を書いてるとき、38℃あったんで文おかしかったらごめんなさい。でへへ(さっさと寝ろ