頭が、いつもより重い。くらくらする。


あ〜…なんだろ。この感覚は………。





24.2日目の夜






、なぁいいだろ?」

ちゃんの裸…!もう俺耐えられへんわ!」

ちゃ〜ん!一緒に入っても良いでしょ〜!?」

「なぁ!!「だ〜!もう!うるせえよっ!黙れゴキブリ共!熱湯かけてやろうか!」




さっきから、この会話がエンドレスに続けてられてると思う。

そろそろコイツ等を殴り倒したいです。

私は今、2号室の部屋でシャワーを浴びている…筈なんだけど!

何故か、風呂場の外に青学、立海、氷帝のレギュラーの皆様全員集合。

何でこんな事に…!それは、時を遡る事数十分前…




あれから、数時間が経過。

いつの間にか辺りは真っ暗。って時間経つの早すぎじゃね?みんなどんだけフィーバーしちゃったんだよ!


監督達も、流石に今日はもう練習は出来ない(っていうか早くプール遊び注意しとけよ)と判断して、1時間後に夕飯、という事になった。

夕飯の準備は今まで騙してきた謝罪、という意味も込めて涼がする事になった。

味の方は…複数の黒魔術士さんがよってたかって涼を脅してたから絶対美味しいと思う。


それで…まぁ、さりげな〜く宍戸たちの部屋へ戻とうとした所を幸ちゃん、不二くんの黒魔術であっけなく失敗に終わる。

「よろこんでお部屋にいかせて貰います!」と言うと「ふふ、もう荷物は俺達の部屋に運んであるから。」……いつのまに!!



そうして二号室に入ると跡部が抱きついてきやがったんで笑顔で急所を蹴っておいた。

あー、そういやぁ今日私何処でねりゃァ良いんだろー、とか思っていたら、急に手塚が「、濡れたままで寒くないか?俺達は風呂に行って来るが…」とか言ってくれたので

「あ、じゃぁ私も手塚達と一緒にと入りに行こうかな」って笑顔で言ってみたら不二くんが「へぇ、本当?楽しみだな」ってすっごいにこにこしながら言ったので「ごめんなさい」と土下座しておいた。


そんなこんなで、手塚達は風呂に入りに行ってしまった。

私も、シャワー浴びたいなー…と思ったんで、お風呂に入りに行くことにした(勿論女湯ですよ!

でも、下まで降りていくのがめんどうくさいので、此処の部屋のシャワーを借りる事にした。

・・・・・・・ことが間違いだった!!



シャワーを浴びて、数分たった時。

〜!」って叫ぶ声が聞こえた。

「あ?なんだよくそー」と呟いてみた。(いや、意味ないけどさ…!)

…その瞬間、何か嫌な予感がしたので風呂場を出て、とりあえず脱衣所にあった下着だけ持って風呂場に戻った。

シャワーを止めてその声を聞いてみると、あれ?私を呼ぶ声増えてね?

うん?この低音ボイスは忍足。あ、チョタも。…柳に赤也に跡部に幸ちゃんに…………多すぎじゃね?


「幸ちゃ〜ん、どうかしたの?」

「いやー、どうもしないよ。をみんなで覗きにきただけだよー

「はぶえっ!?」


まさかあの幸ちゃんから変態発言が飛び出るとは思わず、本当に吃驚してしまった。


「ちょっ!幸ちゃん!冗談でしょ!?」

「なんかさ、本当は俺達だけにしようと思ったんだけど、跡部がヘマしてみんな来ちゃったんだよねー」


跡部死ね(←幸村に文句は言えない


「風呂は!?入ってきなよ!」

「入って来たよ」



・・・・・・・・私はもう何も幸ちゃんに突っ込まないよ・・・・。







とまぁ、そんなこんなでレギュラーの皆さんが私の裸体を見にこようとしてると☆

って冗談かましてる場合じゃねぇ!!

「私の裸よりのがないすぼでぃーじゃん!」と言ってみると「ちゃんだから面白いんだよ!」とあっけなく言われてしまった。え、面白いってどういう意味だよ

いや、もうね?さっきから風呂場(っていうか脱衣所)の鍵をカチャカチャカチャカチャやってる音が聞こえる訳ですよ!

もー…誰だよ。うーん、がっくん辺りなら許せないこともない。




「おかしいな…この針金の形で開く筈なんだがな…どう思う?」

「計算間違いか?いや、この形で開く確立…」




お前等かよ

あー、全く萌えねぇ。




「っていうか!青学の人!あんだけ私の事嫌ってたじゃんかよ!何で来る訳!?」

「いや…だから…謝罪の意味もこめて「これの何処が謝罪だよ!!」




いや、もう馬鹿じゃない?かばじゃない?お前等全員樺地だよ。

ウスウス言って雑巾がけでもしてろよ。

…あ、いや、真田が「ウス!」とか言ってるのは全身が拒否反応を起こすのでやめてもらおう。うん。

っていうか、そろそろ本当にヤバイと思う。

さっきから大声も出してる所為か、頭がくらくらしてきた。体がダルい。

此処に…一般人は数人居たはず。うん。大丈夫。なんとかなる。




「えっと…宍戸、ジャッカル、大石、タカさん、応答お願いします」

「おう!どうした!?!」

!どうかしたか!?」

いや、何お前等もテンションあがっちゃってんの?
 あのさ、もう本当どっか行ってくれない?そろそろ、風呂から出たいんだけど…」

「出れば良いやんか!」

忍足お前死ね
 ちょっ!大石、タカさん!居るっしょ!?助けてください!お願いします!!」




最後の頼み。正義感の強い2人なら、何とかしてくれそう。




う〜ん…俺も見たいけどそうだね。プロテインだね
 それに、そろそろ夕食の時間だよ。今日散々遊んで、夕食まで遅れるなんて監督達に悪いだろう?今日諦めて行こう?みんな。」

「大石…!」




いや、もうこの際大石が変な事口走ってるとか突っ込まない!

大石がそう言うと。みんなが「そうだな・・・」「しょうがない・・・」「プリッ」とか口々に言いながら部屋を出て行くのが聞こえる。

しばらくすると、し〜んとする。

あれ、何この妙な切なさ。(決して覗いてほしかった訳じゃないんだよ!?




「あ〜、ようやく行ったよ…やれやれ、思春期の男の子は大変…」




もう一度、シャワーを浴びてゆっくりと外に出る。うん。誰も居ない。

タオルで体を拭いて、素早く服を着る。

うーん。私も早く食堂に行かなきゃ。


そう思いながら、脱衣所の扉を開けた瞬間。

とても酷い頭痛と眩暈に襲われて、私の体は前に倒れてた。

倒れたまま、そのまま私は意識を失った。



























「…んぁ?」

「っ!」「ちゃんっ!」「おはよ、




ゆっくりと目を開けると、心配そうに覗きこむジローちゃんや、やブンブン。

、ハイこれ。と体温計を渡される。ぼーっとしながらもそれを脇へ挟む。




さん、大丈夫ですか?」

「おー、柳生。私…なんかした?」

「脱衣所で倒れとった。」

「…マジ!?」

、遅いなって思って見に来たんだよ。吃驚したなぁ」




あー、なるほどなぁ。

幸ちゃん達の言葉を聞いて、納得しているとピピピと音が鳴る。

挟んでいた体温計を手に取って、それをが取る。




「うへへ〜何度〜?」

「…38.3℃」

「っマジかよ!?大丈夫なのか!?」

「ま、薬飲んで寝れば明日には治るでしょ。ただの風邪だし。っていうか治らなかったら承知しない

「「「(んな脅されて治るもんじゃ…)」」」

「だっるー。マジだっるー。ちょーだるー」

「ハイ。これ飲んでとっとと寝ろ?明日はサバイバルなんだから

「…さばいばる?」

っ…どういう事だ?」

「あー…あんた達聞いてないのね。明日のメニューは、かなりハードよ?
 …まぁ、明日の楽しみにしといて。じゃ、早く寝なさいよね〜」




そう言って、は部屋を出て行く。

っておい!私をこの男共の中に残すのか!

なんか、また全員集まってるし…。

そんな事思いながら薬を飲んで、ぼーっとしてると、いきなりガバッと誰かに抱きつかれる。




ちゃんっ!大丈夫!?俺心配だC〜……」

「…じろ、ちゃん…大丈夫だよ〜。っていうか、私の風邪うつっちゃうよ…?」

ちゃん…」




いつもなら、ジローちゃんに抱きつかれて嬉しいはずなんだけど、今はすっごくボーっとする。




「そうじゃ。どきんしゃい。、添い寝したる。汗かけば早く治るぜよ?」

「糞仁王ー…この場に及んでまでセクハラ発言かこらー」


「なぁ、がっくん!!抵抗力の弱まってるちゃんって萌えへんか!?」

「し、知るかよ!侑士最近『萌え』『萌え』五月蝿いぜ!クソクソ!」

「だって見てみ!?ボーッとした目線、ほんのり赤い頬、力のない言葉遣い!!!まさに萌えの塊や!あー、もう!ちゃん!俺と結婚「あーん?何言ってやがる忍足。」

「ちょっと!先輩達静かにしたらどうですか!?特に宍戸さん!五月蝿いですよ!

「お、俺何もしゃべってねぇよ!」

「あ、今喋ったにゃー」

「…!!!」

「ったく…低レベルな言い争いは避けてください。餓鬼っぽいですよ。センパイ」

「アンタも十分餓鬼だけどね」

「なんだと…?下克上だ!

「まぁまぁ、落ち着いて2人とも…」




一気に、部屋の中が五月蝿くなる。

うるさいうるさい、頭にキンキン響く。

すると忍足やチョタや跡部や色々私に抱きついてくる。




「なぁ、。知ってるか…?風邪ってキスで治るらしいぜ?」

「んな無理あること言わないでくださいよ、跡部先輩」

「ほんま!?じゃぁ俺が今治したる!」

「も〜、みんなじゃまだC〜、退けってばー」

「独り占めしないで下さいよ!芥「あー!もう!私病人だっつーの!おめーら外行って騒げ!お前等なんか明日朝起きたらジャッカルになる呪いかけてやる!」




すると、みんな一気に静かになる。




「う〜…幸ちゃん、不二くん、後は頼みます。ごめん、もう寝る…」

「分かった。おやすみ、ちゃん」

「ふふ、ゆっくり休みなね?
 ・・・・って事でみんな出ていってくれる?(にっこり)




幸ちゃんの言葉に、2号室以外のみんなが無言で出て行く。

私が、覚えてるのは此処まで。

横になって目を閉じて、すぐに私は眠りについた―。













N E X T











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ってことで、ヒロインさんは熱が出てしまいましたー。

あれ、出て来てないキャラいますね(笑)あえてのスルーでお願いします

なんか最近ごちゃごちゃ…すみません!

ちなみに、さんはヒロインさんの事が嫌いではないです。ちゃんと友達って思ってます。

クールな性格なんです、彼女は(笑

明日からはサバイバル!!笑