「とにかくっ!陣地に戻ろうぜ!」

「バッカ!後ろからアイツ等追いかけて来てるんだよ!?

 このまま帰ったら陣地の場所バレちゃうじゃんかよ!」





「あんな怒鳴りながら走ってるのに、あいつらよく息続くよなぁ。」

「しかも追いつけない位早いにゃ…」

「ふふ、よっぽど乾と柳の汁が飲みたくないんだね♪

「「「……」」」




叫びながら全速力で逃げ回る2人を見て、青学のメンバー達はそう呟いた。










27.所詮自分の命が大切








「陣地ィ!?俺は元々入れないし別に良いもん!」

「ハァ!?そんなプライド捨てて入ればいいじゃん!」

「やーだー!!」

「入れ!」

「やだ!」

「入れ!」

「やだ!」




怒鳴りながらも必死で逃げる私達。

ったく…涼の馬鹿の所為で…!

思いっきり殴ってやりたい所だけれど、流石に息がキツクなって来た。




「涼!」

「あ!?」

「…警察は誰がリーダーか知らないんだよね!?」

「おう!(俺がリーダーと思われてるっぽいし…)」

「涼!」

「あ!?」

後で助けに来る!

「…えっ!?」




小さくごめん、と呟いてから、涼を思いっきり突き飛ばす。

涼は「どぅゎっっ!?」という驚きの声と共に大転倒した。



いや、だってさ!?

あっちはリーダーが誰か分からない=涼がリーダーと思われてるかも!

みたいなもんじゃんか!?

あっちは宝よりリーダーを選ぶ筈。

だから、涼を転ばせて…生贄さ!!!ふははははは!




「っ!?」

「ふっははは!サラバ、生贄よ!私の身代わりとなって死ね!

キャラ変わってるうううう!?」







「あ、涼がこけたぞ!?」

「どう思う?乾」

「どうもこうも…バレバレな作戦だ。涼は囮「うっしゃああ!涼を捕まえるぜええ!」

「涼!覚悟!」


「…っっ!!」





ドガアアッ




その声を聞いて俺は慌てて立ち上がって逃げようとするが、彼等がそれを許す筈もなく。

総勢7名(乾と不二不参加)にタックルをかまされた涼君です。




「〜っ痛!!!」

「涼ー!捕まえたぜ!」

「油断しすぎなのだ貴様はああああああああッ!」

「(部長…?)ホラ。手袋、取って。」

「分かってるっての…!ホラ!」




むす、と嫌な顔をして俺は自分の手袋を取る。




「へっへー!ザマー見ろ!俺はリーダーじゃないっての!」

「…涼ううう!!!」

「何で黒い指輪してないんだよ!何でだよ!」

「い゛だっ!やめろって!逆切れすんなって!」

君には失望したよ…

「いや、期待された覚えないから。」




あー、もう。最悪っ!

もさ、あんなに思いっきり突き飛ばさなくたって……あ。

これって…!確か、署に連れてかれる前に逃げたら大丈夫なんだよな!?よし!




「まーさーかー、逃げようとか考えてないよね?」

「勿論ダヨ♪」

「へっへー♪俺達から逃げようなんて100年早いにゃ!」

何調子乗ってんの?英二。元はと言えば君達が僕と乾の話を聞かずに涼にタックルを「ほんっとゴメンナサイ。」

「まぁ、分かれば良いよ?・・・・キミ等もだからね?




不二は尋常じゃなく黒いオーラを出して、他のメンバー(手塚や大石達)を睨みつける。


不二ってアレだよな。うちの学校で言う幸村的存在。

この2人が揃ってたら最恐だろなー。




「…とまぁ、宝を取られてしまった訳だけどさ、どーやったらが陣地に戻ったか分かるんだ?」

「それ分からないと、ゲームオーバーになったかも分からないよな」



『えー…青学、宝を取られたのでゲームオーバー』



「「「・・・」」」

「…本当、何処から見てるんだか…」




突然聞こえてきた榊先生の放送を聞くと、メンバー達は はぁ、とため息をつきながら地面に座りこむ……あ。


「水白、マネを捕まえていた時点で宝を盗られるっていう事態になったらどうなんだい?」

「マネはその時点でその署から逃げる事が出来るわ。ただ、他の署と合体する場合はマネを逃がさなくても良いの。その時はいったんマネを解放して10数えたら追いかけて。」



確か、こんな事言ってたよな!?という事は、此処で逃げれば…!




「ふふ、逃げても良いけど、その後の事分かってるんだろうね?」

「逃げるなんてとんでもない!」




不二が開眼して言ってくるもんで、思わずちびりそうになっちまったじゃねーかバカヤロー


不二は「そうかい?」と言うと、徐にポケットから携帯を取り出して何処かに電話をし始めた。




「あぁ、もしもし?今の放送聞いたかい?」


「あー、嫌な予感」

「不二センパイが電話しそうな所なんて1つ…」



「ふふ、そうそう。ちゃんだよ。面白いよね、あの子。」


「俺、あそこの人達苦手なんスけど。特に赤目。」

「俺もにゃー…」



「あはは、そう言うと思ったよ。お土産で涼を捕獲してあるから」


「土産…」

「どっちかって言うと生贄?

「…!!」



「あぁ、確かプールだったね?今行くよ。じゃぁ、また後で幸村?

「「「(やっぱりー!)」」」


「立海と合体する事にしたのか?」

「うん。元から合体する事にしてたんだ」

「まぁ…、それが妥当な判断だろうな…。」




あーあ、立海なんかと合体したらぜってー逃げられなくなるじゃんか。

最悪。最悪。仁王も居るしなぁ……、なんて絶対助けに来ないだろうし、だって立海と聞けば…絶対こないよなー…。

…、確か何かあったらメールしろってが言ってたっけか…。


俺は携帯を取り出すと、へメールを打った。

『悪ィ。アレ、捕まった。それと立海と青学が合体するってさ。陣地プール。』

そうメールを送った瞬間、『青学と立海が合体。陣地はプール』と放送が流れる。何かもう慣れて来たけどね?


1分もしない内にメールの返事は帰って来た。

は一言『死ね

は一言『ギャパ☆』


・・・・・・・。




「涼?何固まって微笑んでるんだ?行くぞ。」

「…ふふ、分かりまーした♪」

「涼がキモくなってる…。」

























氷帝 Side



『青学と立海が合体。陣地はプール』

「あ、また流れた。」

「本当不思議ですよね。」

「今この瞬間も監視されてる…と思うと、気持ち悪いぜ…。」

「なぁなぁ、結局リーダーは誰なんだ?」

「んなもん、ちゃんに決まっとるやろ」

「まぁ、それが一番ありえるな。」

「じゃぁ、陣地探してちゃん捕まえれば良いC〜」

「俺様と樺地と日吉で宝を守ってるからお前等を捕まえて来い」

「それ、ただ自分が面倒くさいだけじゃないですか?」

「あ〜ん?レギュラー落とすぞ」

「「「(職務乱用だ…!)」」」





























 Side




「アレ。ヤバイ?ヤバイ?立海なんて絶対捕まるしいいいい!?」




涼、ごめん。助けに行く事は無理。

っていう事は、先に氷帝の宝を取ったら良いんだ!

なんとしても今日中には宝取りたい…。夜なんてトイレで越せるかコノヤロオオオ!

友達と過ごすクリスマス以上に切ないから。


あ、そうそう、青学の宝は散々迷った末、便器に入れて蓋をしておいた。

コレで、簡単には気付かないだろうし、もし気付いたとしても宝取る気にはならないっしょ。

…とまぁ、此処までは良かったんだけど、

結局宝は陣地に持ってったら取り返せなくなるっていうルールを思い出して私って馬鹿だな。ってつくづく思いました。




うん。氷帝って馬鹿だしな。簡単に宝取れそうだしね。

作戦、考えなきゃなぁ…、手伝ってくれるかなー…?



私は、便器に座って作戦を考える事にした。









ドロケイサバイバル:残り28時間47分

突撃まで:残り57分

泥棒の陣地がバレるまで:残り??時間














N E X T














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はっはっは、グタグタで申し訳ないです。

38℃ありながらも頑張って書き固めた文章でございますあっはっはっは。

わらえねーこのはなしわらえねー ギャグつまんねー(笑/うな

ってか、ヒロインは馬鹿なんです。馬鹿。

宝を隠しても意味ないって気付いたけど、氷帝の宝を取ると3校合体して余計最強になっちゃうよ、って事気付いてないんざます。はっはっは。馬鹿ねーv