授業が始まり、「大人しくしてろよ?」と言って乗せられた宍戸の膝。


何か言うだろうと思っていた先生も、あたしが何故此処に居るか察しているようでニコリ、と笑いかけられただけだった。






38.全てが薔薇色なんですけど!






うわー!宍戸くんの膝の上だーい!と悶えていたのは最初の10分間。


あれじゃん、あれな訳じゃん!忘れ掛けてたけど氷帝学園って超有名な私立お金持ち学園な訳で!


実は宍戸もがっくんも跡部もジロちゃんも「あひゃwプリキュア萌えー!」とか言ってるヲシターリA(通行人Aみたいなノリで)も頭良い訳で!


みんなちゃっかり真面目に授業受けちゃってるんです。






「んぅ・・・ひま・・・」


「あー・・・そうだよなあ。流石に授業はキツかったよな。ごめん」


「だいじょうぶ、きにしてないよ」


「これ終わったら昼飯だからよ。もーちょっと我慢出来るか?」


「ん!」


「よし。いいこ、いいこ」






頭を軽くぽんぽん、と撫でられる。


宍戸にいい子いい子されちゃったよ・・・!!


そう思ったらちょっとニヤけてきちゃって、そのあたしの顔を見た宍戸は


にこ、と優しく笑った。(うわ!超可愛いなコイツ!)


一方あたしは、よし、昼飯まで頑張るぞ!と燃え上がっていたものの、宍戸の調度良い体温の所為もあってかウトウトしだしてしまい、そのまま眠ってしまった。






















「しっしど〜!がっくーん!ご飯食べよー!」


「お!ジロー!くそくそ、めちゃくちゃ腹へったぜ!」


「おれもおれもー!」


「ジロー、跡部とか忍足は?」


「んー?後から来るんじゃない?・・・って、何その可愛い子!めちゃくちゃ可愛いC〜!」


「監督の娘だってよ!」


「寝顔まじ可愛Eー!眠り姫みたい!」


「あーちょっと、ジロー!」


「眠ったお姫様は王子様のキスで目覚めるんだよー」





ちゅ





「〜っ!?」






うっすらと聞こえていた会話、抱き上げられる感覚、そして唇の感触。


吃驚して目をあけると目の前にジローちゃんのにこにこ顔。






「ほら、起きたー!あのね、俺芥川慈朗っていうんだぁ。ジローって呼んでね?キミの名前は?」


「・・・・・・、」


「ん?どうしたの?」


「吃驚してんじゃねーの?」


「驚いたの?じゃあもう1回キスしてあげるねー!」






にこ、と微笑むジローちゃん。


するとひょい、とあたしはジローちゃんの腕から抜けて宍戸の腕の中へ。


宍戸は「子供に変なことすんな」と少しジローちゃんを睨み付けて、あたしの唇を自分の親指でぐい、と拭った。


・・・っていうかあたし、ジローちゃんとしちゃったのかよ!!


うわあ、いや、ジローちゃんからしたらどーってことないだろうけど中身はキミと同い年の変態です!(って、変態かい!)(オーウ、ノリ突っ込みか!やるねマイケル!)(欧米か!






「えー良いじゃん!宍戸のケチー!だから貧乏なんだよ!


クリーニング屋しかも自営業に言われたくねーよ!


宍戸、それ大して悪口になってねーよ






宍戸はあたしを抱っこしたまま机をくっつけ、その周りの椅子に座る。


ジローちゃんはその真正面に。がっくんはジローちゃんの隣りに。


そして少しの間談笑していると、キャアアアアアアアアアア!!と騒がしくなる廊下。うわあ、奴がきやがった・・・!






「ようお前等。待たせたな!」


「あー腹減ったーダルイわー」


「おう、早く食おうぜー!」


「ああ。・・・・・・、何だ、ソイツは」






跡部は宍戸の左へ。忍足は宍戸の右へと椅子を引っ張っていきそこに座った。


おいおい挟みうちかよ。教室の席でも前後忍足と跡部なのに此処でもサンドウィッチかよ。私はなんなんだよ。具かよ。ハンバーグかコノヤロー!






「・・・さかき、ってゆーの!」


だと?


ちゃん・・・今日休みやで・・・ほんま許せへん・・・今日は大事な日って言うんのに…


お仕置きしないといけないよねぇ・・・・・・・・・・・・・・・ピーー!(放送禁止用語)とかね・・・・・・






なんで私は学校を休むだけでこんなに恨まれなきゃならないんでしょう。


あー・・・コイツ等がこんなんなら、とか相当怒ってそう。


やべえよ、”は今日から”榊”になりました☆!


この夢小説の名前も、「Unbelievable reality -天国と地獄-」から「Unbelievable reality -天国と天国-」
にならないかな・・・!(私もそうしたい






「・・・まぁ、それは置いといて。可愛いお嬢さんやなー。俺は忍足侑士や。・・・数年経てばこの子も監督みたくなるんかな…


なるわけねーだろくそめがね。・・・そこの、おにいちゃんは?」


「あーん?俺は跡部景吾だ。景吾、って呼ばせてやるよ」


「うん!あとべってよぶね!






無邪気ににこり、と笑えば、忍足と跡部は黒く、ニヤリ・・・と笑ってくれました☆キャパ☆






「監督もたまには良い事するよねー!」


「だよな!くそくそ、午後の授業潰れるなんて本当ラッキーだぜ!」


「・・・んぅ?」


「あー、は知らねぇよな。あのな、午後から俺達練習試合に行くんだよ」






あーああ、嫌な予感ばりばりするよ。恐ろしい程にな!!


ねえ、あの学校はありえないよね?だって合同合宿したばっかじゃん?そんな腐女子に嬉しいイベントなんて起きない、よね!






「・・・、どこに?」


「「「立海。」」」






本当なんなんだろうね、コレ。










N E X T






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とにかく甘く!ギャグ率少なめっすかね。うひゃー!幼児化楽しい!
そしてなんとなく壁紙をつけてみました。大丈夫ですか、字は見やすいですかね?そしてあるのとないのどっちが良いんでしょ?