バスの中ではジローちゃんやがっくん、・・・っていうか全員の膝に回して乗らされながら、揺られること数十分。
公式ファンブックで見たあの光景――立海!立海の校舎が見えたのでした。
40.氷帝vs立海
「うわー!ここが、りっかいなんだー!」
目の前にずどーんと立ち塞がる校舎は、何処か威厳を感じさせるものがある。
そういえばあたしは、立海に来るのは2度目だったりします!うっはー!ここでジャブンとかニオヤギュが行われてると思うとドキドキしちゃうね!
部員達は跡部を先頭としてテニスコートへと歩いて行く。
あたしの両脇にはジローちゃんとチョタ。勿論手は繋いでます。別に黒魔術使って両脇の座を勝ち取った!とかそんなんじゃないから・・・ね・・・
「おれ、の為にぜってー勝つからねー!」
「あ、俺も。どんな敵であろうと、ちゃんに格好良いところ見せたいし・・・頑張るね」
そしてふわり、と微笑む2人。
前と後ろを歩く複数の殺気混じりの視線を感じながらも2人と仲良く談笑していると、テニスコートに到着。
そこには・・・・・・
やっぱりいやーに笑顔すぎる幸ちゃんを先頭とした立海ズがいやーにニマニマとしていました・・・・・・。
「待たせたなァ・・・幸村。」
「やあ。よく来たね、」
「今日は宜しくな。手加減無しで行こうや?」
「ああ。待ってたぜよ?噂に聞いた通り可愛いのう、。」
「まるいっくーん!俺超楽しみだったC〜!!」
「俺も楽しみだったぜぃ!、俺丸井ブン太!宜しくな!」
「「「・・・・・・・・・・・・」」」
「「「・・・・・・・・・・・・」」」
何でこんなに無駄に険悪な雰囲気なんですかァアアァアア!?!?!?
そしてあたしはまた知らず知らずのうちに宍戸の腕の中へ。
「ねぇ、賭けをしないかい?」
「あーん?賭けだと?」
「俺達立海が勝ったら、くれない?」
「おい、待てよ。あげる、あげないの前には監督の娘だぜ。」
「・・・氷帝が勝負から逃げる確立90パーセント・・・」
「・・・逃げる、やと?ええわ。その勝負乗ったる。俺のちゃんへの愛は誰にも負けへんでぇ・・・・・・」
なんでコイツ等は変な方向に事態が進むんでしょうね。
シリアスな展開に持って行きたい気持ちは分かるんですが、どうしてもシリアスな状況に見えてこないのは多分忍足が鼻血を出してるからだと思います。
「あー、ちなみにそのちゃんも貰いますけど、あっちの先輩も貰いますよー」
「な、なんだと…!?このだけじゃなく、お前等はあのまで奪って行くと言うのか・・・!」
「当たり前だ。あのもこのもなのであるから我々は貰う権利があるだろう。」
「くっ・・・恐るべし、立海・・・!」
「あっちのは是非持っていってもらいたい所だが・・・くそくそ、このは渡さねぇぞ!」
もう私、何処から突っ込んで良いのか分かりません・・・。そしてがっくん犯す。
そして幸ちゃんを先頭として1列に並んでいた立海のレギュラー陣は、一斉にあたしを見てニコォリ、と微笑むとまるでドラクエの様に足並みを揃えて部室へ入っていってしまった。
「絶対負けない・・・下克上、だ!」
「いいかテメェ等!死んでもを守りぬけ!は別にどうでも良いがは渡すな!」
「先輩はほんっと貰えるもんなら貰ってほしいですからね!ちゃん、君を絶対守るよ!」
「絶対負けないぜ・・・は最早人間じゃないからな!」
「ウス!さようなら!!」
・・・ついに苗字呼び捨てで、樺地にもボロクソ言われる私って一体なんなんだろう・・・
なんだか切なくなってきたあたしを宍戸は知ってか知らずか、もう1度ぎゅ、と軽く抱きしめる。
そしてあたし達も用意された更衣室へと向かった。
もし元の姿に戻ったら、全員襲ってやろうと思います。
N E X T
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40話突破!
ブン太の誕生日夢をかけなかった分、ベタベタさせたいと思います(笑)