唖然と私達を見つめるのはレギュラー陣。


やばい。終わった。






43.事態はますます悪化する






先頭に立つのはジローちゃん、幸ちゃん、チョタといった腹黒大魔王。


やばい位思いっきり目が合いました☆






「………」


「………」


「………」


「………いや、あのこれは――」



……ガチャン






え、ちょ…閉まったぁ!?


何か何事もなかったかの様にドア閉められちゃったんですけど!


思わず目を合わせる私と涼。






「今の……え、なに?」


逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ


「――は?」


僕を1人にしないで…――僕を殺さないで!!!!


「ちょ、涼、しっかり!!!


「碇くん……私と一つになりたい…?


「取り合えず私の上に乗りながらその台詞言わないで!そして次の台詞を私に求めないで!






現実逃避したくなる気持ちも分かるけど、そのネタ分からない人多いと思うからやめていただきたい。


何とか涼を退かし、衣服を整えているとドアの外から聞こえてくる声が。






ちゃーん!?何処に行ったのー!?」


「この倉庫の中に居るんじゃねぇか?」


「そうっすね!開けてみましょっか!」







やり直してるううううう!?


いや、これはきっと神様が私にくれたチャンスなんだ…きっと、っていうかそう信じたい。


私は呆然として座り込んでいる涼の元へ近づいた。






「涼…とうとうズボンを脱ぐ日がやってきました…


「えっはぁ!?――で、でも…しょうがねぇ、よな…」


「(戻った!?)今のこの状況を回復させるにはズボンが必要なんだよ…きっと…」


「そうだな…」






なんだろう、このまるでRPGの終盤みたいな雰囲気…


涼は苦しそうに顔を歪めながらもカチャカチャとベルトを外す。(なんかムカつくのは何でだろう


そんな時、シャラランラと効果音が…って、まさか……!?






ようこそ時空の歪へ・・・


「…ルンルン」


なんか僕の登場に慣れちゃった感じだね






流石に何回も登場されれば慣れてくる。人間の慣れって恐ろしい、ってね!


涼の方を見やれば、ズボンを脱ぎかけた所で動作が止まっている。


どうやらルンルンと私以外の時間は止まっているらしい。


いや、すっごい非現実的な事だけど、そこをつっこんだら私がトリップして来た事とか本当説明しようがないからね。






「お困りの様ですねー」


君のおかげでねー


「助けてさしあげましょうか!このルンルンが!」


「……すっごい嫌な予感するんですけど。」


そんなに助けて欲しいのか


「(…駄目だ…こいつ…もう駄目だ…)」


「おっけー!任せて!よいしょっと〜」






その瞬間、耳元で銃声を鳴らしたような大きい音が鳴った。


吃驚して目を瞑り、次に開けた瞬間…何故か目の前に私が。






「ルンルン・・・まさか・・・!!!!!」






少しハスキーな低い声。これは、私の声じゃない――涼の、声だ。


自分の体を見つめてみる。ごつごつした手に上半身は裸…程よくついた筋肉。ズボンのベルトは緩んでいた。






「涼とのチェンジ★みたいな?じゃ、後は頑張って!?」


「ちょ、まじこれ…え、まじで!?






そしてまた姿を消すルンルン。


え、まじ、これ、え!?うそ!?え、ええええええ!?






がちゃり






動きだす時間。入ってくるのはレギュラー陣。涼はぼーっとしたまま突っ立って居た。


え、本当、これ、え、……?





N E X T





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