あーあ・・・誰か助けてくれないかな・・・
5.ジャッカルの秘密
「あ…あの、…これ…は?」
「立海の男子用制服」
「これを私にどうしろと…」
「着ろ」
「あの、私女「って女なんだな。てっきり男かと思ってた」
ガスッ
口を挟んできたロン毛宍戸を思いっきり蹴り、私はその制服に視線を戻す。
「あんたさ、幸村が怖いんでしょ?だから分からない様にコレ。」
「いやぁ〜幸ちゃん見破ると思うよ?」「何?ちゃんと幸村って友達なの〜?」
「じゃ、これも」「し〜らねっ。舎弟とかそんな感じじゃね?クソクソ」
「今時黒縁眼鏡…とかつら!」「先輩と幸村先輩は幼馴染ですよ。オレ、ずっと前会った事あるんですよ。ねぇ、宍戸さん?」
「これでばれないって!☆」「なんでオレに聞くんだよ…」
「☆マークつけられても…もういいや、行くよ。行けばいいんだろ?」「それより早く行ってもらえへんかな?練習出来ないやん」
「あ、じゃぁ着替えてきて!このノートにまとめてきてねv」「行くみたいだぜ。最初っから行くなら行けばいいのになぁ?樺地?」「ウス」
外野うるせーよ!
あんたら幸ちゃんの恐ろしさ分からないから言えるんだ…うぅっ
着替える為にしぶしぶ女子トイレへ向かう。
はぁ…でも、これで氷帝のマネになれるんだ!
この試練を乗り越えれば輝く私のラブリー☆生活が待っている!
髪束ねてかつらを被り、伊達眼鏡をかけると結構私だって分からなくなる。
…どっちかっていうと不審者に見えるけどね☆
さぁ、出発だ!
「着いた…」
イジワル姑が渡してくれた地図通りいくと、ようやく立海に着いた。
氷帝にも劣らないでっかさ…ったく、これだからお金持ち学校てのは!
っていうか、私気付いたんだけどさ、幸ちゃんに会わなければ良いんだよね
って事で慎重にいきまっしょい!(…
「あんた、何してんの?邪魔なんだけど」
「んーぁああぁん?…って!!ブンブン!」
「何で俺の名前知ってるの?あ、もしかして俺有名人?」
「ブンブンは実はナルシか…何故って…天才だからvv」
「ふーん…」
なんかね、もうね。テニプリキャラに会うのも4回目?位だからさ、ぶっちゃけ慣れた。
っていうか!それより怪しげにこっちを見てくるブンブン激しく抱きつきたい
「あ。丁度良いや。テニスコート案内してよvわた…俺転校したてで分かんないんだよね。」
「嫌だ。男なんて案内したくないっ」
「お菓子をあげよう」
「こっちだ」
こいつ可愛いーなーvv
ものっそい抱きつきたい衝動に駆られましたが、そんな事すると正体がバレるので我慢。
ブンブンの背中を追おうとすると、私が恐れていた後ろからあの大魔王の声が聞こえた―――
「あれっ?丸井?」
「よぅ。幸村!」
「もう部活始まってるんじゃないの?」
「ゲッ まじ?食べ物あさってたらこんな時間になってたんだィ」
「ふぅん……で、キミは?」
固まって動けなかった私に、大魔王は笑顔で問いかけた。
どうやら、まだ私がという事に気がついていないみたい!
「おっ 俺は、ジャッカル!」
「「…ジャッカル?」」
……ややややややジェイ尾pbやってしまった!
私って何処まで馬鹿なんだろう!!!!!!!!!!!1こんなの誰にでも分かるよ!アホのアホベにだって分かるよ!
第一ジャッカルって苗字じゃ…ないよ…ね?
「あっあの、実は桑原の兄弟なんだ。双子の。そんでもってジャッカルってのは、み、苗字なんだぜ!実は!」
「ふぅん。そうなんだ。俺あいつに双子の兄弟が居たとは知らなかった。」
「俺も俺も!全っ然似てねぇな!」
あれ?ばれてない?ちょっ!!!!あたし、よくやった!!!!
ピンチ脱出!氷帝に帰ったらまっさきに若様に教えてやろう!(なんか下克上に使えそうだから
「あの…テニスコートは?」
「あ、忘れてた!こっちだぜィ!」
にかっと笑うブンブン。あ〜マジ可愛い
腕枕してあげたい。(←変態
ようやくテニスコートに着くと、好奇心に満ちた目で部員達は私の事を見てきた。
うっはww仁王様はいないけど、赤やんがいる!!!柳本当に目ぇ瞑ってるよ!うっはw
「あっお兄ちゃ〜んvv」
ガバッ
今だけ私の脳内お兄ちゃんがやってきたので、調子に乗って抱き着いてみた。
汗まみれで激しく気持ち悪いけど、ジャッカルも実際見るとちょっとかっこういいw
「…ぇっ!?お前っ…誰?」
「…っ…おにいちゃん、俺の事覚えてないの…?
あれから俺は、兄ちゃんの事をひとときも忘れた事がなかったのに…うっうっうっぅ」
ジャッカルの動揺の仕方があまりにも面白いので、なきマネをしてみるとさらにジャッカルは困った表情を見せた。
「どうしたのですか?」
「あっ柳…」
「そいつ、ジャッカ…じゃなくて、桑原の弟なんだろィ?」
「えっうそ!?」
「兄ちゃん…ヒドイやっ!本当に覚えてないの!?…そうだよね。考えてみれば、俺と兄ちゃんが引き離されたのは10年前…」
空を見上げて、でっち話を作り上げる。
うっひっひw我ながら良い話だv
「うっうっうっ…お前にそんな過去があったとは…」
「うわっ何真田泣いてんの!?キモッ」
「キモいなんて言う奴は…たるぅっっうっうっうっうっ」
「台詞位最後まで言えよー」
ジャッカルは「そうだったのか…」と呟き、呆然としている。(自分の世界に入ってて凄く面白い
ブンブンは真田をいじって、真田は言い返そうとするものの、途中で泣き始める。(真田がいい加減ウザい
そういえば、さっきからずっと赤やんと幸ちゃんの姿が見えない。(何かものすっごく嫌な予感が
柳はずっと黙っていたと思ったら、口を開いた。
「ジャッカルが女である確立
100パーセント」
バシャン!
柳が言葉を言い終えたのと、私が頭から水を被ったのはほぼ同時だった。
N E X T
←続きが読みたい!って方はクリックお願いします♪
何かこんなんギャグじゃないorz
次の話で、仁王様がでてきてヒロインにすんごい事しでかします。フヒヒ(きもい